丹波農産の新たな取り組み、これから力を入れていきたいこととして、
「生産者支援」があります。
その背景には、長年日本の農業界で課題になっている農家さんの高齢化と担い手不足。
丹波篠山もご多分に漏れず。そして、近年の異常気象に伴う黒大豆の不作つづき…。
落胆される農家さんの姿を目にすることが増える近年。
正直、これまで通り、現状を続けるだけでは、環境をはじめ心身、
様々な変化に対応し切れず、作付け面積の減少や離農が加速し、
次世代に地域の農業をよりよく繋ぐことは一層難しくなります。
丹波篠山の恵まれた自然環境やそこからうまれる農産物や景観、文化、人々のつながりも、
作り手である農家さんの存在があって成り立っているもの。
新体制にもなり、今後より一層に丹波農産がこの地域に対して意味ある存在になるためにも、
「生産者支援」という取り組みは重要な事と感じています。
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農業界もIT化が進み、様々なツールやノウハウが導入されています。
ドローンによる農薬散布もその一つ。
人力による農薬散布はかなりの重労働で、特に近年の夏の酷暑の中での作業は、大きな課題。
体調を崩され、離農につながることもあります。
新しい技術を活かして、農家さんの負荷を下げつつ、次世代にも興味を持ってもらうフックとして、
「ドローン散布」サービスはとても重要と感じ、昨年に専門会社と連携して、実証実験を行い、
今年からサービス展開を行います。
「ドローン散布」の魅力は十分にありますが、まだまだ個人所有で活用するには課題が多いのが、
昨年やってみて感じた正直なところ。
時代が進めば個人利用の普及も十分に考えられるけれでも、
まずは試してみれる環境を用意することも重要と思いますし、
こうした新たな取り組みが未来につながると思っています。
少しつづでも、作り手の農家さんのためになれる取り組みをができるように、
これからも産地の声を聞きながら様々な課題に向き合い、実行と改善を重ねながら
地域の農業をよりよくすることに寄与できればと思うところです。